アンチエイジング①:肌の老化を進める5つの要因
~未来の自分へ健康な肌をプレゼント~
育児をしていると、子どもの肌のやわらかさや弾力に驚かされることがあります。
ふと自分の手を見ながら、「いつからこうなったんだろう…?」と、そんなことを考える瞬間も。
年齢を重ねれば、肌が変わっていくのは自然なこと。
でも、実は肌の老化には “避けられる要因” もあることをご存じでしょうか?
中でも注目されているのが、AGEs(終末糖化産物)と呼ばれる老化物質です。
これは、体内で「糖」と「たんぱく質」が結びつくことで生成される物質で、肌の弾力やハリを支えるコラーゲンと結合すると、シワやたるみの原因になることがわかっています。
さらに、AGEsは 紫外線・喫煙・アルコール・悪い油・糖質の摂りすぎ といった
日々の生活習慣によって体内に蓄積しやすくなるのです。
今回は、肌の老化を進める5つの要因を取り上げながら、
日常の中でできるシンプルな対策も一緒にご紹介していきます。
① 皮膚の老化を進める5つの要因
1. 紫外線(UV)
紫外線を浴びると、体内で活性酸素が発生し、この活性酸素がコラーゲンや細胞にダメージを与え、肌の糖化や酸化を促進します。
これにより、シワやたるみ、シミの原因となる可能性があります。
適切な日焼け止め対策は必要ですが、一方でビタミンDの生成には日光が欠かせません。
そのため、1日30分程度の適度な日光浴を取り入れることが大切です。
2. アルコールの摂取
アルコール摂取の過程で生成されるアセトアルデヒドは、体内でAGEsを生成し、細胞にダメージを与えることが知られています。
また、肝臓にも負担がかかり、肝機能の低下を招きます。
肝機能が低下すると、アセトアルデヒドが体内に残りやすくなり、酸化ストレスや炎症を引き起こし、老化を促進します。
アルコール摂取を控えめにすることが最も効果的ですが、飲酒する場合は、ウコンやしじみ、ビタミンB群などの肝臓をサポートする成分を補助的に摂ることで、一部のダメージを緩和できる可能性があります。
3. 喫煙
タバコに含まれる有害物質は、血流を悪化させ、肌の酸素供給を妨げます。
その結果、肌のハリやツヤが失われ、シワやたるみの原因になります。
また、喫煙は体内のビタミンCを大量に消費し、抗酸化力を低下させるため、肌の老化を加速させます。
対策として、抗酸化作用のあるビタミンCやポリフェノールを意識的に摂取すると、喫煙による酸化ストレスを軽減する助けになるかもしれません。
4. 悪い油の摂取
トランス脂肪酸や酸化した油は、体内の炎症を引き起こし、肌トラブルの原因になります。
さらに、AGEsがコラーゲンと結びつくことで、肌の弾力が低下し、シワやたるみが生じやすくなります。
良質なオイル(オリーブオイル、ココナッツオイル、亜麻仁油、えごま油など)には抗酸化物質や必須脂肪酸が含まれており、細胞膜の健康維持や炎症を抑える効果があります。
これらの酸化しにくい油を意識的に摂取することで、肌の健康をサポートできます。
トランス脂肪酸を含む食品
- マーガリン(特に固形タイプ)
- ファストフード(揚げ物)
過酸化した油
- 何度も使い回した揚げ油
- 高温で長時間加熱した油
- 賞味期限切れの油
5. 糖質の過剰摂取(特に果糖)
糖質(特にフルクトース=果糖)は、AGEsを作りやすく、肌の老化を加速させます。
白砂糖や果糖を多く含む清涼飲料水の過剰摂取を控え、血糖値の急上昇を避ける食生活を心がけることが重要です。
対策として、GI値の低い食材を選ぶことで、血糖値の上昇を防ぎやすくなるため、日常的に意識してみると良いでしょう。
また、白砂糖を減らし、蜂蜜やステビアなど天然由来の甘味料に置き換えることで、過剰な糖質摂取を抑える工夫もできます。