デトックス②~食生活の見直し~
〜 毎日の食事で体の内側からクリーンに 〜
体内に毒を溜め込まないことも重要ですが、体内から毒を排出するサポートをしてくれる食生活も大切です。
食事の工夫次第で、体の不要なものを排出し、内側からすっきり整えることができます。
今回は、デトックスを促す栄養素と食材について紹介します。
① 食物繊維と腸内環境の改善
腸はデトックスの要となる臓器であり、腸内環境を整えることで不要な物質の排出がスムーズになります。
腸内に滞った老廃物や有害物質の多くは、腸から再吸収されるため、しっかり排出することが重要です。
また、腸内細菌によって産生された代謝物も含め、腸の働きが悪いと毒素の再吸収が起こるため、腸内環境を整えることがデトックスに直結します。
食物繊維を多く含む食品
✅ 水溶性食物繊維(腸内細菌のエサになり、善玉菌を増やす)
• アボカド
• こんにゃく
• 発酵食品(ぬか漬け、キムチ、ヨーグルト)
✅ 不溶性食物繊維(腸を刺激し、排便を促す)
• 玄米
• ブロッコリー
• バナナ
➡ バランスよく両方を摂取することが大切です。
② 抗酸化作用のある食品を取り入れる
抗酸化物質には、体内の活性酸素を除去し、有害物質によるダメージを軽減する働きがあります。
特に、環境汚染物質や食品添加物、ストレスなどによって体が酸化すると、炎症や老化が進みやすくなるため、抗酸化食品を意識的に摂ることが大切です。
季節ごとの抗酸化パワー食材
🌸 春:
・グリーンアスパラガス(ビタミンE、グルタチオン)
・イチゴ(ビタミンC、ポリフェノール)
・春キャベツ(ビタミンC、イソチオシアネート)
☀️ 夏:
・スイカ(リコピン、シトルリン)
・トマト(リコピン、グルタチオン)
・モロヘイヤ(βカロテン、ビタミンE)
🍂 秋:
・柿(タンニン、βカロテン)
・さつまいも(ヤラピン、βカロテン)
・きのこ類(エルゴチオネイン、βグルカン)
❄️ 冬:
・かぼちゃ(βカロテン、ルテイン)
・ほうれん草(ルテイン、ビタミンE)
・柑橘類(ヘスペリジン、ビタミンC)
【主な抗酸化物質とその特徴】
・ビタミンC:水溶性で、体内の解毒酵素を活性化させる最も重要な抗酸化物質の一つ
・ビタミンE:脂溶性で、細胞膜を守る。油と一緒に摂取すると吸収率アップ
・カロテノイド:リコピン、βカロテンなど。脂溶性で炎症を抑制
・フラボノイド:色素成分で強い抗酸化力。赤紫色の野菜や果物に多い
・ポリフェノール:タンニン、カテキンなど。発がん物質の無毒化をサポート
③ デトックスに役立つミネラルを摂る
デトックスを促進するためには、体内のミネラルバランスを整えることが不可欠です。
ミネラルは、有害物質の排出をサポートし、体の解毒システムをスムーズに機能させる役割を持っています。
マグネシウム(便通を促進し、有害物質の排出を助ける)
• ナッツ類(アーモンド、くるみ)
• ほうれん草
亜鉛(有害金属の排出を促す)
• 牡蠣
• 牛肉
➡ 特に、マグネシウムは便秘対策にも有効なので、デトックスに欠かせないミネラル!
④ 水分摂取とハーブの活用
効果的な水分摂取方法
・常温〜温かい水:体に負担をかけず吸収がよい
・朝一番の白湯:腸の動きを活性化し、デトックス効果を高める
・レモン水:ビタミンCと酸味で肝臓の働きをサポート
・塩分調整:少量の天然塩を加えることで電解質バランスを整える
避けたい飲み物:
・冷たい飲み物(消化器官を冷やし、代謝を低下させる)
・カフェイン過多の飲み物(利尿作用が強く、必要な水分も排出しやすい)
・糖分の多い飲み物(血糖値の急上昇を招き、解毒システムに負担)
デトックス効果の高いハーブティー
🌿 ダンデライオン(たんぽぽ):
・効果:肝臓と腎臓の機能をサポート、利尿作用
・飲み方:1日1〜2杯、食後に飲むと効果的
🌿 ネトル(イラクサ):
・効果:ミネラル豊富で血液浄化、アレルギー緩和
・飲み方:朝食前に1杯
🌿 ルイボス:
・効果:カフェインフリーで抗酸化作用、肝機能サポート
・飲み方:いつでも、1日3杯程度まで
🌿 ペパーミント:
・効果:消化促進、解毒をサポート、リフレッシュ効果
・飲み方:食後の消化不良時に
🌿 フェンネル:
・効果:消化促進、ガス溜まり解消、利尿作用
・飲み方:食後に温かいものを